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木質フローリングの種類と選び方ー①木質フローリングの種類と特徴

家と暮らしのエトセトラ

住まいの中で人が一番触れる「床」。ハニカムラボでは、あたたかい場をつくるため、床材選びにも時間をかけて丁寧に向き合っています。
床材にはさまざまな種類や特性があり、どのように選んでいけばよいのでしょうか。
ここでは、全5回にわたって特に木質フローリングについて、種類や特徴から選び方の基準、そしてちょっとマニアックな知識までを特集していきます。
まずはその第一回目として、木質フローリングの種類と特徴について解説していきます。

目次

INDEX

木質フローリングにはどんな種類がある?

床材には、フローリングやタイル、畳、カーペットなどさまざまな種類がありますが、ここでは木材を主材料として作られた「木質フローリング」について特集していきます。

「木質フローリング」には大きく分けて、4つの種類があります。

A:無垢フローリング

B:複合フローリング(挽板タイプ)

C:複合フローリング(突板タイプ)

D:複合フローリング(シートタイプ)

「無垢」と「複合」の違いは、「無垢」は100%天然の木のみで作られた一枚板のフローリングであることに対し「複合」は合板などの複数の板を張り合わせて作られています。

 

A:無垢フローリングの特徴

無垢フローリングは無垢の木を一枚板で切り出した、100%天然木で作られたフローリング。一枚の板から切り出された天然木は木目が美しく、木のぬくもりや重厚感、そして木の香りが部屋全体をあたたかく包み込んでくれます。また、経年変化による味わいを楽しむことができます。

木の性質により小さな反りや収縮が起こることはありますが、木の肌触りの良さや重厚感を一番感じられるのがこの「無垢フローリング」です。

無垢フローリング(オーク)
無垢フローリング断面
天然木100%の一枚板でできている

B:複合フローリング(挽板タイプ)の特徴

挽板フローリングは天然木を2~4mm状に切り出したものを合板と張り合わせて作られています。天然木の美しさや立体感はそのままに、反りや割れが生じにくい機能性を持たせたハイブリッドなフローリング。床暖房対応品や防音機能のある製品も多く、機能性やコスト、木の素材感などあらゆる性能において最も程よいのがこの「挽板タイプ」のフローリングです。

 

挽板フローリング(オーク)
挽板フローリング断面
2~4mmの天然木の板を表面に張り合わせている

C:複合フローリング(突板タイプ)の特徴

突板フローリングは、天然木をシート状に薄くスライスして、合板などの表面に張り付けて作られています。節や木目などの個体差が少なく、均一化された木の風合いを楽しむことができます。コストが他の木質フローリングに比べて安価であるため、希少性の高い木材や高級な木材を選択しやすいがメリットです。挽板フローリングと同様、床暖房対応品や防音機能のある製品も多く、機能性も併せ持っています。

突板フローリング(オーク)
突板フローリング断面
天然木をスライスした薄い板を表面に張り合わせている

D:複合フローリング(シートタイプ)の特徴

シートタイプのフローリングは、塩化ビニル樹脂を主材料とするシートを合板に張り付けて作られています。

防水仕様のシートが表面に施されているため、飲み物をこぼしても拭き取りだけ簡単に掃除が可能です。また、天然の木材に比べ日差しにも強く、収縮や変形も起こりにくいため、最も機能性に特化しているのがこの「シートタイプ」のフローリングです。

シートタイプフローリング(オーク調)
シートタイプフローリング断面
塩化ビニル樹脂のシートを表面に張り合わせている

何を基準に選べばいい?

木質フローリングのそれぞれの特徴と良さをお伝えしましたが、実際にどの特徴を優先して選択していけばよいか、迷われる方も多くいらっしゃると思います。

価格は?手触りは?強度は?メンテナンスは?

次回「②木質フローリングの選び方」では、そういった疑問にお応えするため、具体的にメリットや付き合い方、ハニカムラボのおすすめを詳しく深堀りしていきます。

ぜひ床材選びの参考にしていただけたらと思います。

無垢のフローリング 古民家の素材をそのまま利用して
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