子ども部屋からの光を、上下階に巡らせよう
こちらのお宅の立地からすると、いちばん光が取り込めるのは、子ども部屋になる予定の2階南側の部屋でした。そこで、この子ども部屋からの採光を上下階に巡らせることに。「離れた場所にいても、家族がつながりを感じられる家に」というご家族の要望も踏まえてリノベーションが始まりました。
壁と天井を解体してみると、頭上には立派な丸太を使った梁が!これを生かさない手はありません。
2階には、夫婦の寝室と子ども部屋、そして収納スペースがレイアウトされていますが、壁上部に抜けをつくって空間を仕切り過ぎないようにし、光と空気の流れを遮らない設計にしました。
月見窓もつけちゃおう!さっそく息子さんと作戦会議
そして工事が進むうちに代表・湯川の頭にひらめいたのが、子ども部屋のメイン窓とは別の、高い位置に月見窓を作ること。そこでまずご両親より先に、部屋の持ち主となる息子さんに「月見窓をつけさせてほしい」と相談を持ちかけ、ふたりで秘密の作戦会議を。形もそこで決めました。
しっかりと断熱材を入れて、夏も冬も快適に
もちろん天井あらわしに欠かせない天井裏の断熱も徹底。断熱材をぎっしり詰めてからベニヤ板で塞ぐのですが、このベニヤはあえて無塗装で、こざっぱりした木の色味を生かしています。
古い梁が作りだすまろやかな空気を楽しむ
2階スペースはコンパクトながら、頭上に抜け感があることで気分までゆったり。
お引き渡しからしばらく経った9月のある日。「あの窓から本当に月を眺めることができました!」とご報告が。ご家族でワイワイ言いながら月を眺めた記憶、何年経っても色褪せない思い出になってくれるといいな、と思います。
そして、2階の廊下に面した一角をワークスペースにしているご主人によると、仕事中疲れた時などに天井を見上げるたび、梁の眺めに心を癒されているのだとか。「そんな時いつも、ああ〜いい家だなあって思うんです」と話されていました。
こちらの住まいができるまでのストーリーは、「お宅訪問インタビュー」でもお読みいただけます。
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